福袋研究会概要「福袋研究会」とは、新春に発売される福袋について、情報の収集と共有を目的としたホームページです。 「福袋研究会」は皆さんから寄せられる情報から成り立つホームページですので、情報を寄せてくださった人たちや、閲覧してくれる人々皆さんのホームページという意味でタイトルに「会」の文字を入れてあります。 多くの情報を収集し公開することによって、欲得だけではない福袋のいろいろな楽しみ方を追求することを目的にしております。 |
2017年 福袋取材記 |
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〜 福袋研究会流[福袋の正しい買い方] 〜【 日常買い物をしているデパートに行け! 】福袋を買うならば普段出かけるデパートにする。これが鉄則である。 普段出かけるデパートというのは自分の好みのものを提供してくれるから足を運ぶのである。店側のコンセプトと客側のニーズが一致しているから常連さんになるのである。福袋の場合、袋を開けて中身を覗くことは原則できない(しているおばちゃんもいるけど)。だから、自分の好みの品を提供してくれるデパートで買うのが鉄則になる。 福袋選びで一番リスキーなのは、ただ評判につられてデパート側のコンセプトを無視した買い物をすることだ。たとえ、金額面ではすっごくお得だったとしても、自分のテイストに合わないものではしょうがない。 よく「あそこのデパートの福袋は評判が良いから行ってみましたが、期待はずれでした」という人がいるが、それは期待はずれだったのではなく、自分の好みと一致しなかったからそう感じるのである。 普段行かないデパートに福袋を買いに行くことは、新しい何かの発見の機会になる。これをきっかけに、そのデパートのファンになるかもしれないし、より自分のテイストにあったものを購入できるかもしれないチャンスを得ることになる。 ただ、その場限りの損得で判断するのならば、普段行きつけのデパートで福袋を購入するのが間違いのない方法なのである。 【 最短ルートを確保せよ! 】福袋には発売開始と同時にあっという間に売り切れてしまうものがある。事前に整理券を配っての購入ならば関係はないのだが、早い者勝ちの福袋の場合、売り場に一番近い入り口に並ぶのが鉄則である。そして、事前にどのルートを通れば早く目的の売り場までつけるのかシミュレーションを行おう! たとえば、一番入り口から近いエスカレーターに人は殺到する。通勤時のエレベーターを見てもらえば分かるが、込んでるエレベーターは人の流れが悪くなる。それならば、もう一つ奥のエスカレーターに乗るときのも有力な選択肢の一つになる。幅の狭いエスカレーターよりも、幅の広い方が人の流れはスムーズになる。 自分の前におばちゃん(特に集団)がいたら、とにかくその前に出る。おばちゃんは前にいると大変邪魔だが、後ろにいれば心強いバリアーになってくれる。理想を言えば、最初のエスカレーターに乗る前におばちゃんの集団はクリアしておきたい。 福袋売り場までのルートも、狭く曲がりくねったフロアをすすむよりも、幅が広く直線になっているルートを選ぶ方が時間のロスは少ない。デパートは、人の流れを優先させるよりも、いかに商品を買わせるかを基準にしてレイアウトされている。特に、複雑怪奇な迷路のような地下食品売り場の人気福袋を狙っているのならば、事前の下見が予想外の効果が上がるはずである。
【 嗜好性の高くない分野の福袋を狙え! 】定価計算すると福袋はたしかに定価以上のものが入っている。しかし、定価以上のものを手に入れることが即お得ということにはならない。 たとえば、デパート側が提供する福袋。高価な服が入っていたとしても、自分の好みに合わないならば、いくら値段の高いものであろうと着てみようとは思わないだろう。タンスの肥やしになるのが関の山だ。 1万円の福袋に3万円のデジカメが入っているからお得と言っても、パソコンを持っていない人にはデジカメはそれほど必要なものではないし、より高画素のデジカメを持っているのならば、福袋に入っている低いグレードのデジカメは必要はない。 福袋で利益をあげようと思うのならば、嗜好性の低いものを狙うことがポイントとなる。嗜好性は人それぞれなので、「これだ!」とは言い切れないが、奥さんが買ってくる下着を文句も言わずに着用しているようなダンナさんならば、下着に対しての嗜好性は低いと判断し、ダンナさんのために下着の福袋を狙えば、金額的にかなりお得な買い物ができる。 福袋に夢を買うより、金銭的な満足感を狙いたいのならば、自分の嗜好性の高くない福袋を狙うのが賢明な方法である。
【 家族で福袋を買いに行く愚行 】平均的とされている家族、夫婦+子供二人の家族でひとり1袋限定のデパート提供の福袋を買いに行き、洋服系の福袋、夫婦でそれぞれ2つずつ買うと仮定する。 奥さん用の福袋にいらない商品がそれぞれ3000円ずつ入ってたして、その合計額は6000円が損となる。ダンナさんの方には2000円ずつ入っていたとして、4000円のロスが生じる。洋服系の福袋なので、男もの女ものはハッキリと分かれている。奥さんの不要な商品をダンナさんが使うわけにもいかないし、逆もそうである。 ロスを出したくないのならば、家族で福袋を買わず友だち同士で行くことをおすすめする。洋服系の福袋を目的ならば、福袋開封後、お互いにバータをすればロスが少ない。夫婦間ではバータできないものでも、同性の友だちとならばバータできるからである。 この場合お友だちの基準は、自分と体型が似ており、服の好みの異なるお友だちがベストだ。同性同士なら、商品のバータをできるといっても、7号と13号では、物理的に無理がある。嗜好性が同じならば、自分の気に入らない商品は相手も気に入らない確率が高いからだ。 【 好みのうるさい分野の福袋には買ってはいけない 】好みのうるさい分野の福袋は購入に差し控えよう。 たとえば、僕の場合はジャケット背広系。個人的にサイドベンツは好きではない。なんだか、「や」のつく自由業の人や土地関連の人が連想されてしまうからである。ツイードのジャケットもそうである。体系的な問題もあるのだろうが、僕が着ると田舎の中学の先生みたいな感じになってしまう。まるで金八先生だ。セーターは柄物は好きではないし、どちらかというとクリケットやシェトランド系が好きである。僕はおしゃれにうるさいというのではないが、嫌いなものだけはハッキリしている。イヤなものはイヤなのだ。 好みにうるさい、こだわりのあるジャンルは福袋を買わないで、新春営業と同時にスタートするバーゲンにお金を使うのが間違いがない。 【 不要品の放出ルートを確保せよ! 】福袋は、どんなにあたりのものを引いても必ず不要なものは入っている。この不要なものを置いておくのは実にもったいない。 案外見落とされがちだが、不要なものの保管にもコストはかかっている。たとえば洋服。タンスの中にしまっておくのだから目に見えるお金の支出はないが、これを上手に整理できれば、タンス一つ分の収納スペースが不要になるかもしれない。タンス一つ分と言うが、毎月いくらこのタンスの置き場に家賃を払っているのか、ローンを払っているのか、年単位で計算するとばかにはならない金額になる。 福袋に入っている不要品も同じ。毎年捨てずに貯めておくと、不要福袋商品の保管場所のために、家賃やローンを払っていることになる。こう考えると不要品は捨てても、ただで誰かにあげても、損することにはならないのだが、この不景気な世の中、少しでもお金を捻出することを考えるのが得策である。 一番手っ取り早いのはネットオークション。福袋の不要品を在庫一掃セールとして出せばお金にはなる。また、近所で主宰されるバザーに出すなり、フリーマーケットに出す方法もある。お金という点では魅力はないが、バザーやフリーマーケットを楽しむと考えれば悪くはない。 福袋の不要品を放出すると同時に、不要な引き出物やもらい物など、新年早々に一斉整理するのも良い。入ってくるお金は微々たるものだが、不要なものがなくなることで、6畳にしか使えなかった部屋が7畳くらいは使えるようになるかもしれない。不要品の整理で、1畳分増えると考えれば、ただで放出したにしても損はしないのである。 【 究極の福袋必勝方法とは? 】年末になると、よくマスコミから福袋の取材がくる(取材じゃなくてライティングの仕事をくれ!)。そこで決まって訊かれるのが、「福袋の必勝方法を教えてください」と言うものである。ところが福袋の必勝方法なんて存在しない。人気の福袋ならば、いちいち選んでいたら買い逃してしまう。選ぶことよりも買うことに優先順位が置かれる。それに人の好みはさまざまで、自分にとってはお得と感じてたからと言って、皆がそう感じるという保証はない。 あえて必勝方法というのならば、年末に放送される5時からのニュースやワイドショーに積極的に出ているデパートを狙うことだ。テレビで取り上げるからには良いものがあると違いないと客は思う。この客の思いこみ以上の商品を提供しないと、デパートはイメージをダウンさせる。客の心理を感じ取れる福袋担当者ならば、下手な商品を袋詰めすることはできない。 マスコミに露出するからには、客の思うレベル以上のものを出さないとマイナスになる。及第点のものをつめていても、客にしてみれば期待値が高い分、「何だ、この程度か」となってしまう。このことを理解しないで、マスコミに取り上げられることを喜んでいるような広報担当者がいるようならば、そのデパートに未来はない。株を持っていたら即売りなのである。 【 ネット時代の福袋事情 】昔の福袋は在庫一掃セールの意味合いが強かった。売れない商品を詰めて売っても、客の方は「福袋だから」と大目に見てくれた。中身がどうのこうのよりも、福袋を買うこと自体が楽しかった。 ところがこの不景気、客にも余裕がなくなり、福袋に対する要求は厳しくなった。毒蝮さんのようにばぁさんを相手にしている京王百貨店は売上げを伸ばしているが、ほとんどのデパートは旧態依然のママで、普段の売上げが伸びないから、新春の縁起物であった福袋がキラーコンテンツになってしまった。 しかも、インターネットの発達で、福袋発売とほぼ同時に2チャンネルなどで、「どこの福袋はああだこうだ」と、一斉に評価されるようになった。今までは買った客しか分からなかったことが、一瞬にして広まってしまう恐ろしい世に中になってしまった。 このインターネットの事情を福袋担当者が理解しているとの仮定の話になるが、前年、評判の悪かったデパートの福袋を狙うという方法を提案してみたい。2年連続して福袋の評判が悪かったら、それこそイメージはガタ落ちである。普通の福袋担当者ならば、前年の失敗を取り返そうと力が入るはずである。結果が出なければ、憧れの本社の企画部門からとばされるのは間違いないからだ。 2年連続して評判を落とすような商品しか提供できないようであるならば、そのデパートは危ないと考えて良いかもしれない。福袋担当者に能力がない上、しかも、そのような者を担当につける人事力のなさ、評判が悪かったというマイナスの情報が上にまで伝わっていな伝達系統のお粗末さが考えられるからだ。 【 店員さんから福袋情報を入手せよ! 】普段からデパートでよく買い物をするのならば、仲の良い店員さんがいるだろう。せっかく高いお金を出してデパートで買い物をしているのだから、年末に買い物に行ったついでに福袋の情報を訊いてみるのも一つの方法だ。 直接福袋にタッチはしていなくても、それとなく社内に流れる福袋情報は耳にしているはずだ。売り場の店員さんも、常連さんの頼みなら断りづらいし、自分の売上げにも影響するだろうから、知っている範囲で教えてくれるだろう。 ただし、普段デパートでものを買わないでディスカウント店専門の人間が、たいした買い物もしないで福袋情報だけをしつこく訊くのは御法度である。福袋情報を店員さんに訊けるのは、普段からデパートに金を落としている人間の特権と考えよう。金を落とさず情報だけ仕入れ用なんてのは図々しいにも程がある。
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